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ナースアウト in Japan 2010

ナースアウト in Japan 2010

どうしてミルクでは参加できないの?

それは・・・

このナースアウト(同時授乳)というイベントは、
お母さんが公共の場で母乳をあげないようにと注意されたことへの抗議としてはじまりました。
そして次第に母乳育児を通じたお母さんの楽しさを
みんなで祝う効果的な方法になってきたのです。
本来母乳は赤ちゃんの食事、水分補給、心の栄養でもあります。
ナースアウト・外に出て授乳をしよう! 母乳育児の人も、もっと外へ出ていいはずだ!
そういう抗議の意味もあるのです。



★ボトルベビー病、と言う病気をご存知ですか?

発展途上国を中心に、 母乳の代わりに粉ミルクで育てられた赤ちゃんたちが
次々に命を落としているのです。

このイベント背景の奥底には、「そういう国際的事情を皆さんに知ってほしい」
「そういう子ども達を救いたい」と言う、母乳混合ミルクにかかわらず
世界中の“母親達の想い”が託されているのです。




★命を落とすって?ミルクに毒が入っているの?

いいえ、違います。からくりはこうです。
1960年代頃から世界の大手粉ミルクメーカーが国際的なセールス活動を行いました。
粉ミルクメーカーは大々的に広告を展開し、
粉ミルクは母乳よりも素晴らしいという間違ったイメージを人々の間に広めたのです。


また、世界中の病院へ販売員を送り、母親達に“無料でアドバイス”をし、
“無料で粉ミルクを配布”しました。
母親達も、世界的に有名な会社の最先端の育児食品を「我が子のため」と信じました。


母乳は赤ちゃんに吸われなくなると直ぐに出なくなってしまいます。
そして“無料の粉ミルク”が貰えるのは最初だけ。。。
母乳が出なくなった母親達は赤ちゃんをミルクで育てるしかなくなります。


また、母乳には多くの病気などに打ち勝つ免疫が多く含まれています。
まだまだ感染症の多い、衛生的とは言えない発展途上国では、
免疫の入った母乳を貰えなかった赤ちゃんは大きなリスクにさらされる事になります。


そして粉ミルクは買わなくてはなりません。これは貧しい人々にとって大きな問題です。
親達はミルク代を節約するため、ミルクを薄めたり飲み残しを与えたりします。
また、多くの地域では粉ミルクを溶く為の“安全な水”が確保されていません。
哺乳瓶を消毒するための清潔な水も、日本のような滅菌グッズもありません。



そうして赤ちゃんは、下痢と栄養失調で次々に衰弱し命を落としていくのです。。。
世界中で沢山の赤ちゃんが粉ミルクのために亡くなっていくのは
当然の結果であり、衝撃的な事実です。



国連の機関である【世界保健機関(WHO)】と【国際連合児童基金(UNICEF)】は国際会議を開き、
1981年“母乳代用品の販売流通に関する国際基準”(通称WHOコード)が、
日本・US・アルゼンチンの3カ国を除く118カ国の承認で採択されました。(日本は棄権しています)

日本の会社を含む、その他多くの粉ミルクメーカーはWHOコードを遵守していません。

まだまだ日本でも、産院で子どもを産むと当たり前のように「おめでとうございます」と
粉ミルクや哺乳瓶が無料で渡され、販売員によって粉ミルクの作り方を説明され、
調乳指導と称して粉ミルクを薦めに来る所もまだまだ沢山あります。
粉ミルクは本来、母乳育児が困難と確定した母親や母親を失った子ども達に、
最終手段として使用されるべきものです。
生まれたての赤ちゃん、なりたてのお母さんへ「どうぞ」と薦めるべきものではないはずなのです。


WHOとユニセフの調査報告によれば、現在1500万人の赤ちゃんが、
直接または間接的に栄養失調が原因で亡くなっています。
そしてその多くは母乳で育てる事によって助かる命であった、としています。
WHOの乳幼児の死亡率を劇的に下げた活動の主体は、
“母乳保育”と“カンガルーケア”でした。

発展途上国では、母親が母乳で子どもを育てると言う第一の芽を摘まれ、
出来るはずだった母乳育児が出来なくなったというだけで、
沢山の赤ちゃんが命を落としているのです。

世界の貧しい親達は先進国の企業にお金を騙し取られ、そして自らの赤ちゃんまで失っています。

この事は発展途上国のみならず、先進国でも深刻な問題となっている地域もあります。
今日も4000人の赤ちゃんが次々と亡くなっている・・・。

そのような事実に声をあげて抗議したい!!沢山の赤ちゃんを救いたい!!
このイベントが“おっぱい”にこだわる理由は、そういう事実にあるのです。


どうしてミルクでは参加できないの?全国実行委員会の願い



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